”Adventure for Freedom” 世界一周砂川の冒険

時刻は現地時間で午後２時半。
ラジオ放送の６時半まで残り４時間半。
冷静になって考える砂川。
『そうか、地元の人の携帯を使わせてもらおう。』と思い一か八か聞いてみると山奥ということで地元携帯でも圏外…。
『なら少しお金を出してでもいいからタクシーの運転手に近くの村まで送ってもらおう。どっちにしろ６時まで運行再開はしないのだから！』と再度聞いてみると「近くの村に戻るにも１時間弱かかる。NO!!!」と突き放される。

これはまいった…。　リアルに参った…。

どうしようか考えてみると１台の車がUターンをし始める。
その車の動きを見逃すことなく「すみませ〜ん！！戻るのであれば途中の村まで送っていってもらえませんか？この通りです！お願いします！」

見てもわかるぐらいドロまみれの“この通り男”が必死にお願いした事もあっておっちゃんが「わかった。乗りな。」と言ってくれ翁長を先に帰らせ近くの村に連れて行ってもらうことに。車内で事情を話し電話が必要な事を伝え１時間弱で村へ。

その村に唯一ある固定電話を確保し国際電話が出来るか実家に電話。それがぺルーの物価にしては意外に高く１分２ソル(６０円)。そして日本時間で午前５時半。お母さん、熟睡中起こして申し訳ございません。その後、局に電話をかけディレクターに事情を説明。
一応これで固定電話は確保。何もなければ何とか放送は出来そう。少し“ホッ”としたらお腹が減って来た。
しかし電話代を計算すると今持っているお金では何も買えない。朝から何だかんだパン２個しか食べてない…。
『まぁ〜仕方がない。放送出来るだけ幸せだ！』
そう、実は今回の放送の話はマチュピチュに行った内容なのでどうしても自分の声でリスナーに聞かせたかった。この感動を伝えきれるのはその物を実際に見て、感じた者の特権★☆そして何よりオバーがヤンバル(沖縄本島北部)で聞いている♪

絶対放送させてやる！！

残りの時間お店のおばさんから紙とペンを借り自分が言いたい事を軽くまとめる。

そして現地時間６時２７分。
砂川は南米ぺルーから沖縄のみなさんに向け放送をしました♪マチュピチュの事を伝え、それプラス土砂崩れに見舞われドロまみれになり、名前も知らない村にいる事をリアルタイムで告げ何かいつもと違った感覚☆

無事放送が終わった…。

しかし砂川の仕事はこれだけでは終わらない。
クスコに帰らなければならないのです！！クスコが僕を待っているのです！！
電話代を払い所持金５ソル(１５０円)。辺りは暗くなり始めさっきまでたくさん通ってた乗り合いタクシーも姿を見せない。しかし待つ事２０分。運良く１台タクシーが通り乗せてくれる事に。クスコに着いてお金を払う約束をしそこから４、５時間かけクスコに向かいます。

運転手の隣に座ったことで「なんでお前あんな所に１人でいたんだ！？」など質問されたので事情を説明。「お金もないから飯も食べてない。」というと途中の休憩中に運転手の兄ちゃんがまさかの軽食の差し入れ。少し冷たかったけどマジで体全体にしみた。

食べれるって幸せ。

そして午後１１時。無事クスコの宿に到着。翁長が「今日帰って来た〜！！！！」と興奮！何かめっちゃ久々に再会した気分。飯まで作ってもらってその日は自分にご褒美としてコーラを購入♪

「そんな感じの１日でした…。」と言ってまとめたくはないですが何を隠そうこれが実際にあった事実です！！！

え〜、マチュピチュに行く時に天候が雨の際は是非電車を使う事をオススメします♪笑

最後にあの心優しい運転手と♪